貯蓄と幸福度は関係する?コロナ禍のボーナスシーズンに向けて考えたいお金と幸せの関係

コミュニケーション

コロナ禍により、今年は、ボーナスでないよぁ。公務員がうらやましい!と多くの日本国民が思っているはずです。しかし、考え方を変えれば、案外幸せを感じられるかもしれません。

幸福度を数値化する試みが近年、話題となっています。これは、国民総生産(GNP)によって計る経済的豊かさではなく、暮らしやすさや心の満足度などの精神的な豊かさを基準にしていこうというもの。

日本のみならず、アメリカでは幸福のメカニズムを最先端科学で明らかにする「幸福学」の研究が分野を超えて行われています。

年収アップが、幸福感アップにつながらない?

TVで話題になったのでご存じの方も多いと思いますが、ノーベル経済学者のダニエル・カーネマン氏らが調査した「年収と幸福の関係」という研究があります。

これによると、米国人の主観的幸福は年収が75,000ドル(750万円くらい)までは年収に比例するが、年収がそれを超えると、年収アップは主観的幸福アップにつながらないというもの。

収入が増えれば、その収入を失う不安や、プレッシャー、多忙などでその幸福感は増えるよりも減っていく。つまり年収の多寡は幸福感に比例しないということ。

年収が低くてもと幸福感が感じられる状況とは?

では、ある程度の年収がないと、幸せを感じられないのでしょうか。アメリカのアリー銀行が実施した調査で、面白い結果が明らかになっています。

  • 貯金ゼロ・・・・29%が幸せと回答
  • 貯金2万ドル(200万円未満)・・34%が幸せと回答
  • 貯金2万ドル~10万ドル(200万~1000万円)・・42%が幸せと回答
  • 貯金10万ドル以上(1000万円以上)・・・57%が幸せと回答

つまり、貯金と幸福感に相関があり、その関係は比例するという調査結果です。年収が増えなくても貯蓄額を増やせば、幸福度は大きくなります。

貯蓄は、たとえ年収が低くても、コツコツと続ければ、確実に貯まっていくもの。ところで、なぜ貯蓄が人の幸福感を増やすのでしょう。

この調査では、貯金を持つことで新しいチャレンジを行うことが出来る、心の平和、プライド、独立性を保てるなどが理由として挙げられています。

 

まとめ

いくら稼いでいても、突然病で倒れてしまう可能性もあるし、会社が倒産する可能性もないとはいえません。

そんな時のお守りがわりに、貯金は私達の心の平安に貢献してくれるようです。この場合の貯金は

希望の種ようなものではないでしょうか?心弱い私たちはすがるものが必要で、それがあることで将来に「希望」を持てるのだと思います。

いまどき、すべて使い切っていしまう鷹揚な人はいなと思いますが、幸福感のために10万円の給付金額のうち1万円を貯金をするという考え方も悪くないのではないでしょうか?

どんな状況でも希望がある!という心強い人は日本の経済のためにすべて使い切ってみてももちろんOKです!





【参考元】

2020年夏のボーナス見通し ~新型コロナウイルスの感染拡大により、リーマンショック以来の
    減少幅に~ – 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

民間企業夏ボーナス、コロナ禍で急減の公算 冬はもっと厳しく? (1/2) – ITmedia ビジネス
     オンライン

Is your piggy bank a source of happiness – psychologytoday.com