5月12日はナイチンゲールの日!いまこそ彼女の名言「犠牲なき献身こそ真の奉仕」を思い出そう

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世界を席巻しているコロナウイルスの流行によって、医療に対する考えが変わったという人も多いのではないでしょうか?

これまでは、病院で医療行為を受けるということは、どこか当然という気持ちであった人々も、未知のウイルスの恐怖と闘いながらも人命救助に尽力する医療従事者に対し、これまでにない尊敬の念と感謝の気持ちを多くの人たちが感じています。

そこでナイチンゲールの名言について紹介しましょう。

5月12日はナイチンゲールの日

本日はナイチンゲールの日(フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで赤十字社が制定しました)。

ナイチンゲールといえば、19世紀中期にクリミア半島で勃発した「クリミヤ戦争」の野戦病院で、シスター及び職業看護婦の総勢38名を率い、従軍当初は、さまざまな困難に直面するも、決して屈することなく、戦場の負傷兵に献身的な看護活動を行い、看護の重要さを社会に広く認識させるという功績を残しました。

偉大な功績を称え「看護師の祖」と呼ばれています。

ボランティアには反対?

私たちが「ナイチンゲールのような人だ」と誰かを評する場合、言外に献身的な看病や世話を慈善行為で行う崇高な精神の人というニュアンスを含んでいる場合が多いような気がするがいかがでしょうか?

しかしながら、むしろナイチンゲールはボランティアには反対していたようです。赤十字社は、ご存知のように傷病者救護活動を中心とした人道支援団体(ボランティア団体)の総称であり、ナイチンゲールの日を制定した団体です。

赤十字というと、ナイチンゲールが設立したと思っている人も多いようですが、実は、スイス人実業家アンリ・デュナンの提唱により創立されています。

デュナンとナイチンゲールは知り合いでしたが、ナイチンゲール自身は赤十字社には関わっておらず、むしろ、ボランティアによる救護団体の常時組織の設立に「構成員の自己犠牲のみに頼る援助活動は決して長続きしない」と、真っ向から反対していたそうです。

その理由は「構成員の奉仕の精神にも頼るが、経済的援助なしにはそれも無力である」とナイチンゲールが考えていたからであると言われています。

「犠牲なき献身こそ真の奉仕」ナイチンゲールの名言を考えたい

5/11東京新聞には、新型コロナウイルスの集団感染が起きた、東京都内の総合病院に勤務する女性看護師の記事が掲載されています。※記事内容を抜粋

女性は、医療物資の不足が切実な現場の状況を語った。ごみ袋を防護服の上から着用しており、患者に接する看護師の心身の疲労は日増しに大きくなっている。

それでも、危険手当は日額数百円。「『自分は捨て駒』と涙ぐむ同僚もいる」と話し、切迫する現場への理解と手当増額を訴えた。

感染者に対応した看護師には危険手当が支給されるが、日額数百円だ。「地方出身で独身の看護師は、帰省もできず、家と病院との往復の毎日。微々たる手当で『自分たちは捨て駒だ』と話している」という。

十分な感染防止対策ができぬまま患者に接する緊張と不安が大きい。「せめて手当は増やしてほしい」と求める。

「看護師が倒れたら医療崩壊につながる。過酷な状況を知ってもらい、一人一人が感染拡大を防ぐ行動を取ってほしい」と訴えた。

引用:<コロナ 医療を守ろう>「看護師の自分は捨て駒」 集団感染の都内病院、切迫 – 東京新聞(2020/05/11)

 

私たちの健康と安全が医療従事者の犠牲の上に成り立ってはいけないとナイチンゲールの名言、「犠牲なき献身こそ真の奉仕」は教えてくれているようです。

美容も「健康な体であってこそ」です。最前線で戦う医療関係者に安心して働ける環境と手当を切に願うとともに、外出要請が解除されても、気を引き締めて、感染拡大を防ぐ生活様式を守っていきたいものですね。

「寄付をしたい」と思った方は寄付ナビHP「コロナ受け入れ病院に寄付するには?医療従事者への募金先NGO3選」など寄付先を紹介しているブログが多数ありますので、検索してみてくださいね!

【参考】

※ 5月12日はナイチンゲールデー!!「看護師の祖」と言われた看護婦!実はボランティア活動に反対していた?白衣の天使の真実に迫る! – オリジナルラボ株式会社- PRTIMES

※ <コロナ 医療を守ろう>「看護師の自分は捨て駒」 集団感染の都内病院、切迫 – 東京新聞(電子版2020/05/11)

※ コロナ受け入れ病院に寄付するには?医療従事者への募金先NGO3選 – 寄付ナビ