「臭いは感じるが、何の匂いなのかが分からない」それって危険な病気かも!

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最近、風邪を引いたわけでも、鼻炎なわけでもないのに、匂いがわかりにくくなったという人、もしかしたら危険な病気かもしれません。

コロナの症状?

新型コロナウイルス感染症の初発症状として、嗅覚、味覚障害が生じると言われてています。

まず、臭覚に異常を感じた場合、このような状況ですので、「コロナかも!」と思う人が多いかもしれません。

ただし、臭覚障害は、風邪やインフルエンザでも起こりうるもののようです。ニオイや味がわからないだけで、それ以外の症状がない方は、2週間は自宅で様子を見て医療機関への受診は避けましょう。自然に治る場合も有ります。

安静にし、こまめな手洗いとマスクで感染拡大の予防に努めましょう。

 

MCI(軽度認知障害)の可能性?

コロナでもないし、1か月以上匂いがしないなど、長期的な臭覚障害を感じている人は、もしかすると、アルツハイマーやパーキンソン病の前段階であるMCI(軽度認知障害)の可能性も。

MCI(軽度認知障害)とは、 認知症が疑われるけれどはっきりとわからない、健常者と認知症の中間にあたる状態です。

これは認知機能に問題があるものの、日常生活には差し障りがない状態です。そのため気付きにくく

早期発見が難しくなります。

MCIの段階で早期発見ができれば、治療効果・発症の遅延効果が高いとされています。

男性のほうがなりやすい!若年性認知症

若年性認知症は、64歳以下で発症する認知症のことです。

女性よりも男性がなりやすい認知症です。発症年齢は平均51歳といわれて、圧倒的に多いのが脳血管性型とアルツハイマー型の2つがあります。

年齢が若い事を理由に「若いのから」と気付かない人が多く、病状が進んでからわかることがほとんどのようです。

 

臭覚は鍛えられる?

日頃から、匂いに敏感な人とそうでない人がいると漠然と感じている人多いのではないでしょうか。「自分はあまり匂いに敏感な方ではないから認知症になりやすかも」と思った方も大丈夫です。

臭覚の感度は訓練次第で良くなるそうです。ポイントは匂いを嗅ぐ際に意識して嗅ぐこと。

食事のときなど、食べる前に匂いを嗅ぎ、「お肉の匂い、美味しそう」など脳内で匂いを言語化することで、匂いを記憶し、感度を良くするということが可能です。

また日常生活の中で、周りの匂いを意識すること。コーヒーの香や、外に出たときにの外気の匂い、庭の花の香など、意識をすることで臭覚が訓練され、認知症予防になるともいわれています。

さらにもっと積極的に臭覚の訓練をしたい、という方は、自分の好きな香りのアロマや香水を2-3種類用意し、積極的にかぐようにしましょう。

まとめ

匂いがわかならい場合の危険な病気について紹介しました。以前と比べてにおいがわかりにくい、感じにくいと感じたら一度耳鼻科を受診しましょう。


【参考】

嗅覚を強くする方法はあるか? – 東原和成 – ワイナート( 2009年9月号)

嗅覚、味覚障害(におい、味がわからない)が生じた患者さんへ – 一般社団法人淡路市医師会

ファンケル、官民連携プロジェクトにおいて認知症予防への実証研究を開始 – 国際商業ONLINE