いつも体がだるい、健康診断や、病院に行っても、特に体に悪いところはない。この健康に対する不安の原因は何?
睡眠の質と健康には、密接な関係があるため、健康に対する不安感にも睡眠と関係がある可能性も!
人がみる夢の75%は悪夢
日本では、あまりなじみのない学問、オニーロロジー(比較的新しい領域で心理・生物学など横断的に夢について研究する学問)。その研究者たちが、人間が見る夢の75%はネガティブな感情を引き起こすか、ネガティブな内容を含んでいると指摘しています。
この悪夢、本人に自覚はなくても、実は、睡眠覚醒や起床時の疲労の原因となる場合が多いことがわかっています。
「睡眠問題 と主観的健康感の関連」によれば、睡眠問題を抱える人は、健康観が悪い(体調が優れない、健康に不安がある)ということが認められ、特に途中覚醒と起床時疲労感が健康感の悪さと関連するといわれています。
睡眠の質を改善するには?悪夢を見ない方法
健康に対する不安感が強く、軽度の睡眠障害を持つ人は、寝る前の習慣を一度、見直してみてはどうでしょうか。
というのも睡眠障害は、人生の転換期など、ライフスタイルの変化などによるストレスが原因で生じる場合もあるようです。そのため、心身のリラックスによって、改善が見込めるそうです。いくつか効果的な方法を紹介しよう。
ヒノキのアロマを活用しよう
アロマの中でも鎮静効果を持ち、睡眠改善作用があるとされるセドロール(シダーウッド)。ヒノキ科やスギ科の樹木の香りに含まれる物質です。
実験では、女子大学生に就床時刻の2時間前から就床後2時間まで、セドロールの香りを嗅いだ結果、眠るまでの時間が短縮され、全体の睡眠時間が長くなるということが明らかになりました。
さらに、夜中の覚醒が減ることで、熟睡できる日が増え、ベット入ってから寝入るまでの時間は、香りがない夜に比べて45%も短くなっています。
寝る前のイメージトレーニングが効果的
夢をコントロールするのは、至難の業ですが、寝る前に、楽しいことを想像すると、心地よく目覚めることができるといわれています。
大切なのは、現実的な楽しいことを思い浮かべること。例えば、気の置けない仲間と旅行に行くとか、ペットを可愛がるなど他愛のない想像のほうが効果的です。
億万長者になるとか、ハリウッドデビューをするとかのあまりにも非現実的な想像だと、むしろ悪夢を見てしまう可能性があります。
カモミール食品をとる
ハーブでお馴染みのカモミールは、自律神経活動に影響を与え副交感神経優位するため,リラックス効果が高いといわれています。
寝る前に、ハーブティーや温かいカモミールゼリーなどを食べると、寝つきがよくなり、途中で目が覚めにくくなるといわれています。
ヨーロッパでは、伝統的な食品なので、安全性は高い。またお茶などは、手軽に取り入れられるので、おすすめです。
まとめ
忙しいと、起床時の疲労感があってもそのままにしてしまいがちです。特にこのようなコロナ禍の状況で、将来に対する不安も倍増です。
しかし、生活の質の向上のためにも睡眠はとても大事。疎かにせずに、まずは、リラックス出来るように、寝る前に、ウキウキすることを考えてみてはどうでしょう?
【参考】
※ 『夢想起頻度にアロマ使用が及ぼす影響』PDF(2003)- 松田英子
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