メンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」が、俳優の木村拓哉を起用した新テレビCMを関東地区で放送開始しています。
今回放送するのは「朝のルーティーン」編と「夜のルーティーン」編の2種。今年47歳となるキムタクですが、47歳とは思えない若々しい顔とスタイル。
40代男性が目指す理想の男、キムタクがCMに起用されているバルクオムのブランド知ってましたか?
バルクオムって?
「バルクオム」BULK HOMMEは、「メンズスキンケアブランド世界シェアNo1」というビジョンを掲げているメンズケア専門のコスメブランド。メンズビュ―ティという新たな価値を確立させるため、日本だけではなく世界を牽引するブランドになるということがブランドミッションのようです。
メンズビューティを総体的にとらえ、あらゆる方向からプロジェクトを生み出していくブランドとのこと。会社の軸となる化粧品事業に加え、2017年にはジム事業、2018年にはカフェ事業を開始しています。
美容と健康はメンズビューティの根幹です。バルクオムは、美、食、健康を連携し、ウェルネス分野を包括的にプロデュースすることで、男性のライフスタイルを変えるブランドとしての活動を続けていきます。
引用:BULK HOMME公式HP
そもそも化粧品の市場規模って?
株式会社矢野経済研究所の国内化粧品市場を調査によると、国内化粧品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、2兆6,490億円とのこと。スキンケア、メイクアップ、ヘアケア以下全カテゴリーで前年度実績を上回る結果となっています。
その要因としては、インバウンド(訪日外国人客)需要の取り込みが引き続き続いていること、「シワ改善」や「敏感肌」、「ボタニカル」などに対応した高い機能性のある商品が周知され、化粧品メーカーによる拡販が進んだこととしています。
化粧品市場をカテゴリー別にみると、スキンケア市場が構成比47.3%(1兆2,540億円)と最も高く、メイクアップ市場が同22.4%(5,921億円)、ヘアケア市場同17.1%(4,540億円)、男性用化粧品市場同4.7%(1,239億円)、フレグランス化粧品市場1.2%(318億円)と続いています。
大手化粧品メーカーのブランド?
ブランド名から、てっきり大手化粧品メーカーのメンズブランドかと思いましたが、代表取締役の野口卓也氏は慶應義塾大学環境情報学部中退後、 ITベンチャー、飲食店の創業を経て、2013年4月2日にメンズコスメブランド『BULK HOMME(バルクオム)』をスタートしています。
化粧品のベンチャー企業のようです。
また、ご両親がピーチ・ジョン創業者である野口正二さん、野口美佳さん。二人とも有名な企業家です。
年商6億円強?
若干データが古くなりますが、平成28年度のBULKHOMME事業の年商は6億円強との情報がありました。
ブランドの特徴としては、2013年のデビュー以来、品質とデザイン性の高さで話題を集め、人気ブランドとしてメディアでも評価が高いようです。
- 「メンズコスメ大賞2016」で洗顔部門,化粧水部門で第1位
- 男性ファッション誌「メンズノンノ」2016年12月号の保湿部門で第5位
- 「スマート」2017年1月号のスキンケア ,部門の化粧水部門で第1位
- 「メンズノンノ」2017年12月号の保湿 ,部門で第4位
- 「スマート」2018年2月号の洗顔料部門で第1位
また、実売においても、若者に人気の高いロフトやamazonnにおいてメンズコスメ部門で売上第1位を獲得するなど、感度の高いコスメ男子の間では認知の高いブランドといえるでしょう。
- LOFT 2017年月間メンズコスメティックベストセリング1位
- LOFT 2017年年間メンズコスメティックベストセリング1位
- amazon フェイスケアセット部門 2018年ベストセリング1位
製品の受託先はサティス製薬
化粧品ベンチャーとして気になるところは、製品の受託先です。サティス製薬がOEMにて製品を製造しています。
サティ製薬は、顧客の化粧品事業ニーズに合わせ、新規顧客獲得・リピート顧客獲得の観点から、通販で収益化しやすい化粧品を製造、提供している企業です。
新規顧客獲得として、商品の新規性・希少性を訴求する、当社独自のナチュラル原料の提供し、リピート顧客の獲得においては、ターゲットの肌悩みに正しくアプローチする皮膚科学を用いた処方設計しているとのこと。
また、長期的な効果を定量的に表現し、広告要素としても活用できるエビデンスデータの提供あり、安心して長期間使っていただける化粧品の製造を、実現しています。
主力事業のOEM受託について強みを前面に押し出しながら受注拡大を図っている点が事業の大きな特徴のようです。すでにOEMの取引企業数は、通販事業者を中心に累計700社を超えています。
SNSを積極的に活用したプロモーションでブランド化に成功
野口氏は、バルクオムの販売戦略において「ブランドファースト」であることに、創業時からこだわり続けています。
消費者のマインドシェアを高めるために積極的に活用したのが「User Generated Contents」の新しいマーケティング施策だと言います。
ブランド認知と想起を高めるたのタッチポイントをSNSで増やすという施策が、若い世代に刺さったといえるでしょう。
User Generated Contentsとは企業ではなく、一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのことです。 最近はInstagramなどSNSに投稿された写真や動画などが UGCとして注目されています。
インタビューで野口氏が語ったバルクオムのブランド戦略について
「我々の課題は、美容に興味の薄い男性に、いかに興味を持っしょうてもらうかということ。効果効能を謳って男性が化粧品を買うのであれば、とっくに買っているはずですよね。スキンケアをするという習慣を、文化として浸透させていきたいし、その時にバルクオムがブランドとして思い出される。そういった状態を作り上げたいと考えています」
User Generated Contentsで消費者とのタッチポイントを増やし、ブランド化していく手法はこれまでの大手化粧品メーカーとは一線を画すところ。とてもうまく設計されている印象です。
ベンチャーだからこその強みといえるのではないでしょうか。
コロナの影響は?
「バルクオム」は巣ごもりによる需要拡大で売り上げが伸びています。3月のEC販売は対前月比が約30%増、4月も同約50%増と2カ月連続で売り上げ増を記録。
リアル店舗での小売りなどを含めた全体の売り上げも、3月が同約30%増、4月は同約40%増となり、全体でも2カ月連続で売り上げ増となっているそうです。
まとめ
新しいメンズコスメのブランドが話題になることで、メンズ美容のすそ野がこれまで以上に広がるとうれしいですね!
今回調べて、意外でしたが、メンズコスメの市場規模、それほど大きくないです。実際のところ男性でもコスメに興味のある人は女性用を使っている人が多いのではないでしょうか?
かっこいいキムタクのCMを見て、さらに美しくなるための原動力にできるといいですね!
YouTUbe
BULK HOMME – TV-CM 夜のルーティーン篇【15秒版】
【参考】
※ BULK HOMME(バルクオム):1年でSNS経由獲得件数は10倍・CPAは3分の1に ―「
UGC」を使っ てSNS広告とLPを戦略的に連携 – Letro
※ 両親はピーチ・ジョンの創業者 その姿を見ながら抱いた思い 「自分の方がうまく経営できる」
野口卓也・バルクオムCEO – DIAMONDonlin
※ BULK HOMME公式HP
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