間違えたら即アウト!あなたの「席次のビジネスマナー」本当に大丈夫?

ビジネス

ソコソコ、社歴も長く、日々の業務には精通している男性でも、案外知らないのが、役員や社長クラスにとっては当然の「席次のビジネスマナー」。

最近は、社内会議などは、オンライン会議が推奨されているため、堅苦しい会議は比較的減っていますが、役員会議や総会などオンライン化できない会議では、席次のマナーは重要です。

特にこれまでスタッフ部門で、社外の接待の経験が少なかったり、役員が揃う社内の会議に出たことがなかったりすると、「あれれ?これってどっちが上座?」などと、その場になってあわてることも。そこで、まだまだ余裕のあるこの時期に、席次のマナーについて見直してみましょう!

上座は出入り口に一番遠いところ

社会人の常識として、上座=出入り口から遠いところと覚えている人も多いはず。だいたいのビジネスシーンでは、これさえ覚えておけば、なんとかなります。

それゆえにそれ以上席次についてく深く考えないという弊害もあります。

人数が少なければ、ゲストまたは偉い人を奥に通しておけば“常識人”としてのメンツが保てますが、人数が多い会議や、社内や社外のVIPクラスの人が複数出席する会合などで、急きょ世話役を頼まれたりした場合、このシンプルな知識だけでは、“社会人として物足りない人”と思われてしまう可能性も。

「○○くんは自分の仕事は出来るけど、外には出せないな~」と上司に悪印象を持たれないためにも、日頃から上座の知識について、バリエーションを増やしておきましょう。

社内VS社外!大人数の交渉事(流しのレイアウト)

交渉の最終局面で、担当者から意思決定者までズラッと勢ぞろい。先方も同じ人数で、長テーブルの対面式のレイアウト(業界用語で流しといいます)に通された場合、とりあえず、自分は出入り口に近い下座に座るのは正解です。

しかし、一番偉い人を出入り口から遠いからと、長テーブルの端の席につかせるのはNGです。このレイアウトの場合、上座は、長テーブルの真ん中になります。

また、それぞれが同格の相手の前に座るのが鉄則です。自分たちが先に座るのであれば、上座は中央、次が奥、最後が出入り口付近に。

すでに先方が着席している場合は、もっとも偉い人の前に自社の偉い人を案内しましょう。ここで、誰が一番偉いかわからないという場合あると思いますが、これは事前に営業担当者や先方の窓口に確認することです。

社内の重要会議のお手伝い!(ロの字のレイアウト)

会議でよく使われるのが、ロの字やコの字のレイアウト。この場合、出入り口から遠い位置に議長席、司会席があり、両脇が出席者、そして後方出入り口付近が、スタッフや事務局の席が一般的です。

大人数の場合、上座にあたる議長席のテーブルに議長だけということは少なく、副議長など、会の重鎮が座ります。

そのため、上座は中央の議長席で、次に席次が上なのは、議長の左側です。その次が右側と交互になります。会社や会議によってレイアウトや席次など慣例があると思います。

重要な会議では、きっちりと事前に準備がされているはずですから、「お手伝い」を依頼されたら、担当者に出席者、人数、役職、席次など基本的な事項と、その場での役割をしっかりと確認してから臨みましょう。

接待!げげっ中国料理の円卓!

和食や洋食などは、利用する機会も多く、上座は、掛け軸の前や庭など景色が良く見えて、出入り口から遠いところなど、知っている人も多いと思います。

一方、最近は接待でも人気の高い中華料理の円卓ではどうでしょう?円卓なので、上座はないのでは?と適当な席に案内してはNGです。

円卓も基本的に出入り口から遠い席で、かつテーブルの中央席が上座になります。次の上席は、上座に近い順に交互に座ります。

一卓だけであれば、これもなんとかなりそうですが、複数卓になると、どこが上座かわかりづらくなります。接待の救いは、社内や社外会議と違って、レストランやホテルにはサービス担当者がいることです。

彼らは接待のエキスパートといっても過言ではありません。事前に打ち合わせをするのが一番ですが、ちょっとした接待であれば、早めに会場に入って、席のレイアウトを見せてもらい、当日のサービス担当者に、上座の確認と接待の内容を簡単に説明しておくとスムーズです。

また、中国料理の場合、洋食の銘々サービスと異なり、卓盛りの可能性も大。誰が取り分けるのか?考えただけでも,ぞっとしますね。

その際に「接待で遠慮しちゃうから、銘々盛りか、取り分けしてもらえますか」や「今日は打ち上げ的な接待だから、グラスが空いたら、いちいち聞かないで、じゃんじゃん飲み物だして!」などその場であわてないために、要望をしっかり伝えておくのも、大切です。

まとめ

以上、同僚に一歩差をつける席次のマナーをご紹介しました。知らないとまごまごしてしまいますが、ビジネスマネーの基本はおもてなしの心です。

つまり、事前にきちんと相手のことを知り、出席者に合わせて準備することが、大切です。

上司になにげなくお願いされても、「単なる会議、会食ね」とその場でなんとかしようと思わず、想像力を働かせて、大切な仕事の一環と心得て準備をしっかりとしておきましょう!

【参考】

知っているようで知らない?会食と接待の違いとは – 日本人材ニュースONLINE