2020年頭髪最新事情!再生医療でフサフサが現実に?!

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若見えの3大要素の一つ「髪型(頭髪)」。30代-40代になると、抜け毛や薄毛が気になり始める人も多いはず。

日頃のケアは欠かしてはいないものの、忍び寄る禿頭(とくとう)への恐怖。そんな日頃の不安をかかえている方に頭髪に関する最新情報をお伝えしましょう。

国内のヘアケア市場ってどれくらい?

株式会社矢野経済研究所の「ヘアケア市場に関する調査」によると、国内ヘアケア市場(毛髪業市場、植毛市場、発毛・育毛剤市場、ヘアケア剤市場の合計)は4,488憶9,000万円(2018年度調べ)

発毛・育毛剤市場、植毛市場、毛髪市場の合計割合は46.4%と市場の約半分を占めています(※健康食品・ゲーム・アダルトビデオ市場と同規模)。

日本の超高齢化社会を反映する市場内容となっていますね。中でも植毛市場が好調とのことです。

植毛ってどうなの?

同調査によると、植毛クリニックの増加による競争激化により、施術単価は軟化傾向にあるようです。また、人工毛ではなく自毛植毛によるメスを使わない「FUE法」が人気となり、主流になっているとのこと。

補足しますと、自毛植毛には、「FUE法」と「FUT法」があり、FUE法は、メスを使わず後頭部や側頭部の毛根を円形(数ミリ)にくり抜き、植毛する方法です。「FUT法」はメスで後頭部や側頭部の毛根を皮膚ごと線上に切り取る方法です。

皮膚ごと切り取るため、縫合の傷跡が残ってしまう点がデメリットでした。ただ、FUE法も、高い技術が必要(どこでも出来るわけでない)や、くり抜いた後の毛根から毛が生えない確率が高いなどの課題もあるようです。

費用については自由診療のためクリニックにより異なりますが、植毛数により増減するようです。参考までに検索したところ紀尾井町クリニックさんのHPの価格では、切らない植毛FUEの費用、手術費20万円 +(1株 900円×植毛株数)+消費税とのこと(2020/05/04現在調べ)。

しかし、どちらの方法も外科的手術となるため、ある程度のダウンタイムが必要になりそうです。

最新治療は再生医療?

これまでの治療でもお金と時間に糸目をつけなければ、増毛は可能です。ただし働いている社会人にとって、外科的手術のダウンタイムは避けて通れない問題です。

周りに増毛の手術をカミングしてしまえば問題ないのでしょうが、できれば気づかれたくないですよね。実は、この課題も解決しうる最新医療が注目を集めています。再生医療による脱毛の改善です。

東京医科大学のプレスリリースによると、同大学が中心とする研究チーム及び、東邦大学医療センター大橋病院 株式会社資生堂と共同で、自家毛髪培養細胞を用いた細胞治療法に安全性と改善効果を認め、男女の壮年性脱毛症の新しい治療法になりうることを発表しています。

つまり、自己の細胞(頭皮組織)を培養し、脱毛箇所に注入(注射で)することにより、脱毛改善に効果あることが明らかになったというのです。

再生医療って実用化されているの?

新しい薄毛治療法の開発に向けた重要な研究成果ということはわかりましが、実用化という点ではどうでしょうか。

 再生医療全般について,厚生労働省のHPによると、

「平成26年11月に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」と併せて、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」を施行し、再生医療等の安全性の確保に関する手続きや細胞培養加工の外部委託のルール等を定めました。」

とあり、所定の手続きをへて、承認されれば治療は可能なようです。

また、同HPにて再生医療等提供機関の一覧を見ることも可能です。ざっと見る限り、現状はデンタルクリニックと肌や創傷の治療のためのクリニック(美容)が多いようです。

尚、厚生労働省による提供機関の掲載は有効性や安全性を認めたということではなく、受診を推奨するものではありません。

まとめ

実用化に向けて多少時間はかかりそうですが、そう遠くない未来に注射による治療が実現することは間違いないようです。

個人によって、効果に違いがあったり、髪が生えるまでに一定の時間はかかったりと万能な解決策ではないのかもしれませんが、「何かあった場合は大丈夫、治療方法もある!」と考えれば

頭髪について必要以上に悲観することはなくなりそうですね!

【参考】
※ 毛髪再生医療による男女の壮年性脱毛症の新たな治療法の開発 – 東京医科大学・東邦大学・
 株式会社資生堂 

※  再生医療について – 厚生労働省

※ 紀尾井町クリニックHP

「ヘアケア市場に関する調査」- 株式会社矢野経済研究所

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