初夏は出会いの季節です。爽やかな陽気に心もウキウキ。友達同士で集まったり、バーベキューやイベントに行ったりと、本当なら、新しい知り合いが増える絶好のチャンス。
しかし不幸なことに今年は、コロナの感染拡大防止行のため、せまい部屋での長時間の集会や大規模な会食の自粛などいわゆる新しい生活様式が推奨されています。
よき国民として、自宅に引きこもり、独りTVを見ながら「ドラマばっかり見てていいのかな」と一抹の不安を感じている人に、不安が解消する素敵な研究をご紹介しましょう。
意外にお疲れ?20代男女の50%は「他人とかかわりたくない」
このような引きこもり状態を辛いと感じる人がいる一方、株式会社TWOが実施した調査によると、他人と関わりたくない・会いたくないが「頻繁にあてはまる」「時々あてはまる」と回答した方は、男女共に約50%となりました。
20代のSNS利用率は90%以上ともいわれており、常に誰かとつながっている状態。
独りでいる時も、友人達のリアルタイムの情報が大量に流れ込んでくるため、人間関係に疲れてしまうのかもしれません。「誰とも会いたくない」という人も、案外一般的なようです。
独りテレビはコミュ力の低下を招く?
このような状況のため、致し方ないとはいえ、誰とも会わずに、撮り貯めたドラマやDVDを見続けるというのはいかがなものか?と悩むこともあるかと思います。
家族のいる人達は、会話もあり、散歩や買い物をするなど、息抜きの方法はありますが、独身ですと友達やパートナーと会わない限りひとりです。
無言で独りテレビを見ているだけでは、人間的な魅力度が確実に低下していきそうです。ところが、意外にも、良いドラマを見るとコミュニケーション能力が高くなる!という驚きの研究結果があるのです。
良質のドラマはEQを高める!
『Fiction and social cognition: The effect of viewing award-winning television dramas on theory of mind』(心の理論におけるテレビドラマ効果について)の研究によると、学生を二つのグループに分け、一つのグループは、賞を取ったドラマを見せる(マッドメンかザ・ホワイトハウス)。
もう一方は、サメのドキュメンタリーを見る(ディスカバリーチャンネル)。その後で全員にEQ(心の知能指数)のテストを行い、参加者の共感力を調べたところ、ドラマを見た学生はドキュメンタリーを見た学生よりも、EQのスコアが高いという結果に。
良質のドラマは他人の心を読む能力や共感力を養ってくれるようです。ポイントは良質なドラマというところ、ホラーやミステリーよりも人間ドラマがおすすめです。
人気の海外人間ドラマ!どうやって見つける?
日本のドラマも面白いけど、はまるのは断然海外のドラマ。面白そうなドラマはだいたいチェックしているという人も、TUTAYAの月間ジャンル別レンタルランキング(ドラマ)などで、まだ見ていない新しいドラマを見つけるのもおすすめです。
参考までに、集計期間:2020年4月1日~4月30日の海外ドラマレンタルランキング第1位から5位までを紹介しましょう。
第1位 グレイズ・アナトミー シーズン15
シアトルの病院を舞台に、医師たちの成長を描く人気医療ドラマ第15
シーズン第11巻第2位 S.W.A.T. シーズン2
『特別狙撃隊S.W.A.T.』をリブートしたポリスアクション第2シーズン第1巻第3位 チェルノブイリ -CHERNOBYL-
チェルノブイリ原発事故の緊迫の5時間を、実話に基づきリアルに描いた
ドラマ第1巻。第4位 「BULL/ブル 心を操る天才 シーズン3」
天才心理学者が無実の被告を救うべく奮闘する心理エンタテインメントの
第3シーズン 第7巻。第5位 「エージェント・オブ・シールド シーズン6」
以上、意外なドラマの効果について、紹介しましたがいかがでしょうか?これからの新しい出会いのために面白いドラマで、コミュニケーション力を高めるというのも、有意義な休日の過ごし方といえるかもしれませんね。
【参考】
※ 新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました – 厚生労働省
※ Fiction and social cognition: The effect of viewing award-winning television dramas on theory of
mind – American Psychological Association PsycArticles
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