カミソリを使い続けると肌老化がすすむ!?肌に優しい深剃派のためのシェーバー3選

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髭が濃いと、夕方髭が生えてくるのが嫌なので、つい深剃りしてしまうという人、多いと思います。

深剃りするなら、シェーバーよりもカミソリ派という人は、ちょっと気を付けたほうがいいかもしれません。

年齢が進むにつれて、カミソリ派はシェーバー派と比較して、肌老化が進む傾向にあるようです。

長期間のカミソリ使用は肌に悪い?

カミソリ派は色素沈着からシミになりやすい?

「フジテレビ商品研究所」は、ヒゲ剃り習慣がはじまって間もない20代男性と、30年以上ヒゲを剃っている50代男性で肌調査を行いました。

調査内容は、各々の年代で電気シェーバーと安全カミソリのみを長期に使用している群(各群16名、合計64名)で比較しています。

同調査によると、50代の肌は、肌色が赤黒くなり、弾力がなくゴワゴワとして肌荒れ気味、ヒゲのある部位にたくさんの色素沈着ができていました。

安全カミソリ使用者には、20代でもアゴ下に色素沈着が見られたことから、男性特有のこの色素沈着は、ヒゲ剃りに起因するものということが分かりました。

カミソリ派はきめが乱れがち?

同調査によると、頬、鼻下、アゴ、アゴ下のマイクロスコープ写真(×40)を撮り、「全般的な肌状態」、「キメ」、「かさつき」の項目を美容専門家が評価しました。

20代と50代の年代の比較では、20代が明らかに良い結果となりました。頬の「肌状態」は、20代シェーバー使用者の肌の状態がやや良い結果ですが、有意な差(※)は確認できませんでした。

ただし、「キメ」の判定では、20代同士の比較でシェーバー使用者が有意に良く、カミソリ使用者のキメが乱れがちなことが分かりました。

また、50代では、特にカミソリ使用者の頬の毛穴が目立っていることも分かりました。次に、アゴ下の「肌状態」は、20代のシェーバー使用者の肌状態は、「やや良い」でした。

一方、50代のカミソリ使用者は、20代のカミソリ使用者、および同年代のシェーバー使用者に対して有意に悪く、最も悪化していました。アゴ下は、紫外線の影響をあまり受けないため、女性では50代でもシミがなくキメも整っています。

しかし、「ヒゲ剃り」を習慣的に行なわなければならない男性には、このことは当てはまりません。アゴ下の安全カミソリ使用者の肌状態の悪化は、「ヒゲ剃り」が紫外線以上に男性の肌老化に影響を与えていたことを示しています。

(※) 統計上、ある事柄の起こる確率有意水準未満であること、つまり偶然であるとは考えにくいことをいう。

肌状態もシェーバー派が優位?

マイクロスコープ写真による「肌状態」観察と、「ヒゲ剃り」判定の結果は、ヒゲ剃りの方法による肌への影響の差が著しいことが明らかになりました。

鼻下、アゴ、アゴ下のヒゲのある部位はすべて、シェーバー使用者の肌状態がカミソリ使用者より良好な状態でした。20代では、シェーバーとカミソリで変わらない場合があるものの、50代になるとシェーバー使用者の肌状態が良く、年齢と共にヒゲ剃り方法による差が大きくなることが分かりました。

また、カミソリ使用者には、鼻下に多い、毛穴周り全体の角質の損傷も多く、長期にわたるカミソリ使用が、肌老化を早める原因となっていると考えられます。

肌水分もシェーバー派が潤っている

肌水分量は、頬、アゴ、アゴ下では、アゴ下が最も高く、3部位の中では潤っている状態でした。肌水分量は、年代間の差はなく、シェーバーとカミソリでは、シェーバー使用者で高くなっていました。

水分蒸散量では、ヒゲ剃り方法の差は確認できないものの、年代の比較では、20代は50代より水分蒸散量が少なく、50代の方が肌荒れ傾向であることが分かりました。

肌色は、20代が明るく、50代は暗く赤みが強くなっていました。肌弾力も有意に20代が高く、男性は、年代と共に肌が赤黒くなり、弾力が失われ、ゴワゴワした状態になっていくことが分かりました。

ヒゲ剃り方法の違いでは、20代50代共に、シェーバー使用者の方が、肌はやや明るいという結果となりました。その他の計測項目では、シェーバー使用者は、カミソリ使用者より皮脂量は少なく、キメは整っていました。

電気シェーバーと安全カミソリ使用者の肌を比較すると、肌状態はシェーバー使用者が良く、シェーバーが、カミソリに比べて肌に優しく、乾燥や肌荒れ、色素沈着など長期にわたり、肌に与える影響が少ないことが分りました。

また、紫外線による影響が少ないアゴ下部分の肌の状態の結果から、男性の「ヒゲ剃り」は、紫外線による光老化に匹敵するほど、肌に悪影響を及ぼし、肌老化の原因となることが分かりました。

カミソリ派をやめる理由5つ

先ほどの調査で、明らかになったことは、長期間カミソリを使用するとシェーバーと比較した場合、ヒゲの剃り方、前後のスキンケアを怠ると、肌老化が進む可能性があります。

若いころは、お肌の新陳代謝も高いため、多少の出血や肌荒れもそれほど、気にならないと思いますが、年月を経るに従い、シミの多さや肌の質感に違いが出てきます。

カミソリは深剃りができるので、ヒゲが濃い人には、手放せないアイテムかとも思いますが、やはり長年使うのはおすすめできないかもしれません。

理由5つ
  1. 色素沈着によるシミが増える
  2. 毛穴が目立つ
  3. 肌の水分の低下
  4. 肌色が暗くなる(赤黒くなる)
  5. 肌の質感の低下

お肌の老化は、以前記事にしたように、紫外線と肌への刺激が老化を進める原因とあります。年を経ても美肌を目指したい男性で、床屋さん並みの正しい手法でヒゲを剃ることができる人以外は、カミソリはあきらめて電気シェーバーに転向するのはどうでしょうか?

カミソリに負けない深剃りを実現する電気シェーバーのブランドは?

そこで、深剃りのできる優秀な電気シェーバーを調査しました。電気シェーバーの種類は多いのですが、カミソリに負けない深剃りのできる技術力の高いブランドは限られてきます。

というのも、電気シェーバーは、「刃」と「モーター」という異なる分野の両方の技術の必要な家電だからです。

データーが古くて申し訳ないのですが、「MyVoice」のアンケート調査によると、電気シェーバーの所有ブランド率は全体で「パナソニック」が46.6%で最も多く、「ブラウン」が19.8%です。

男性は男性は「パナソニック」が4割、「ブラウン」が3割弱、そのあとは「フィリップス」、「日立」とありますので、だいたいの男性は該当のブランドの商品を一度は所有したことがあるのではないでしょうか。

電気シェーバーを購入するうえでの永遠の課題

シェーバーに関する意識・実態調査(電気シェーバーを3商品以上乗り換えた経験がある3050代男性対象)によると、電気シェーバーユーザー4,423名に別ブランドの商品や同じブランドでも別の品番の商品に“乗り換えた”経験をきいています。その結果、「1回でも乗り換えている」と回答した人はなんと51%。
多くの電気シェーバーユーザーが「自分に合う1本」に出会えていないという実態が。これは、
電気シェーバーが衛生用品のため、試し剃りなどができず、実際に利用しない状況で購入を決めるためと考えられます。

ブランドのキャンペーン期間でない限り、家電量販店でも試しぞりは行っていません。どのブランド、シリーズが合うかは、人によって千差万別のため、「運命の1本」に合うためには、最初の1本で、あきらめずに、それなりの投資が必要かもしれません。

そこで、よくあるパターンとしては、ブランドのエントリーモデルを購入するということが多いのではないでしょうか?この調査結果から分かる通り、乗り換えユーザーの約7割が「肌荒れ」に悩み、乗り換え理由1位は「深剃りができない」とのこと。

切れ味と価格は比較的相関の関係にありますので、安いモデルを買って、何度も乗り換えるよりも、そこそこのモデルを購入したほうが満足度は高いかもしれません。

また、同じブランドでもシリーズによっては、ブランドが特化した技術のみ搭載していて、そのほかは削られている場合もありますので、肌に優しく、深剃りという相反する要素を求めている場合は、全方向的な高額なモデルのほうがおすすめかもしれません。

ブランドの特徴

主要ブランドの特徴を表にまとめました。今回は肌に優しく深剃りできることが目的ですので、深剃りと肌へのやさしさの相反する要素を両方クリアしている、パナソニック、フィリップス、ブラウンから選んでいきたいと思います。

今回の趣旨とは異なりますが、肌は比較的強いのでとにかく、深剃りがしたい!という方には、HITACHIがおすすめです。また極端に肌が弱くて深剃りは無理という人は、IZUMIが他のブランドの約半値で購入が可能なので、おすすめです。

ブランド パナソニック フィリップス ブラウン HITACHI IZUMI
日本 オランダ ドイツ 日本 日本
駆動式 往復式 回転式 往復式 ロータリー式 回転式
深剃り ◎+ ×
肌への優しさ △-
速度 早い 遅い パナの次に早い かなり遅い やや遅い
風呂での使用 × ×

電気シェーバーの基礎知識

電気シェーバーは見た目がほとんど変わりませんので、なんとなく金額とブランド選んでるという人も多いのではないでしょうか。

基本的なスペックを理解すると、さらに自分にあった電気シェーバーを選べるはずです。電気シェーバーの駆動式の種類についておさらいしましょう。

シェーバーは、駆動方式によって3タイプ、「往復式」「回転式」「ロータリー」に分けられます。

往復式

往復式は、外刃でとらえたひげを左右に高速で動く内刃でカットするタイプです。深剃りがしやすく、ヘッドの面積が広いため早剃りができるのも特長です。パワフルなため、動作音はやや大きめです。

こんな人におすすめ

  • ひげが濃い、ひげの量が多い
  • 深剃りをしたい
  • 短時間で済ませたい(早剃り)
往復式ブランド

パナソニック ブラウン

回転式

円形の外刃の中で内刃が回転することにより、ひげを剃るタイプ。肌にフィットして滑らかに動くため、肌にやさしい剃り味です。動作音が比較的静かでひげが飛び散らないため、リビングなどでも剃ることができます。

こんな人におすすめ

  • ひげが薄い、ひげの量が少ない
  • ひげが細い、くせひげ
  • 肌が弱い、敏感肌
回転式ブランド
フィリップス

ローター式

円筒上の内刃を回転させて、ひげを巻き込みながら剃るタイプで、動作音は静かです。シャープな剃り心地も特徴のひとつで、T字カミソリに近い感覚で剃ることができます。また、ヘッドの面積が広いので早剃りも得意です。

こんな人におすすめ

  • ひげが濃い、ひげの量が多い
  • 深剃りをしたい
  • T字カミソリに近い感覚で剃りたい
ローター式
HITACHI

おすすめシェーバー

ではおすすめのブランド・シリーズを紹介しましょう。

ラムダッシュES-LV7シリーズ か、同一性能のES-CLV7シリーズ(パナソニック)

amazon参考価格:28,100円

深剃りと肌への優しさのどちらも実現しているシェーバーとして、パナソニックラムダッシュが一般的な肌の男性にはおすすめです。

バランスのとれたシェーバーです。パナソニックの「ラムダッシュ」は、肌に優しいフィリップスと、深剃りが特徴のブラウンに対して、中間に位置しています。
5枚刃を採用しているため、深剃りしつつも、肌にかかる圧力が分散され、肌に優しい設計になっています。

また、AIが搭載されている機種のため、ヒゲの濃淡により、自動でパワーを制御するため、肌への負担が少なくなります。難点といえば、お風呂での使用ができないこと。

自動洗浄機が付属していますので、お手入れも簡単です。ES-LV7シリーズの上位機種でES-LV9シリーズ は、ラムダッシュの5枚刃の中では、最高級モデルとなりますが、ES-LV7シリーズとの違いは液晶パネルのデザインの違いとスマートロックが採用されているだけなので、性能的には変わらないためES-LV7シリーズが最もコストパフォーマンスが高いと思われます。

格安量販店モデルは、価格が安いため自動洗浄機のついていないモデルもありますので、気を付けましょう!また、2018年度はマイナーチェンジの年だったので、激安なら2018年度モデル、それほどかわらなければ2019年度モデルをゲットしましょう。

特徴
  •  男のヒゲを一度にとらえるラムダッシュだけの密着5枚刃
  • アゴ下や頬の凹凸に密着「5Dアクティブサスペンション」
  • 世界最速※2リニアモーター駆動(毎分約14,000ストローク)
  •  硬いヒゲもスパッとカットする「30°鋭角ナノエッジ内刃」 日本刀と同等の製法で鍛えぬいた強く鋭い内刃
  • ハイパワーを自動制御、より高精度に検知する進化したヒゲセンサー

ブラウン シリーズ7  7760cc 又は、 ブラウン シリーズ7 7898cc-P

amazon参考価格:17,800円

 

ブラウンの製品は、パナソニックやフィリップスよりも深剃りできることが特徴でCMのキャッチコピーそのまま「剃り残しの少ない」シェーバーです。

ブラウンの電気シェーバーは種類が豊富にあり、主に「シリーズ9」「シリーズ7」「シリーズ5」「シリーズ3」に分類できます。シリーズ9とシリーズ7が機能性の高い、高級機の位置づけです。

肌の弱い人にはあまり向かないブランドです。一般的なシェーバーで肌荒れしない人には、もっとも深剃りできるので、おすすめです。また、このシリーズは深剃りの技術だけでなく、お肌にも優しい設計になっています。

「シリーズ9」は「シリーズ7」の上位機種になりますが、性能的には変わりませんので、洗浄機も付くこのシリーズで十分だと思います。ラムダッシュとことなりお風呂場でも使用可能です。

特徴
  • 異なる機能を持つハイブリッド4カットシステムで効率的にシェービング
  • 毎分1万回のターボ音波振動により多くのヒゲをカット
  • 肌の凹凸に対応する首振り密着3Dヘッド
  • 簡単ワンタッチでアルコール洗浄
  • お風呂剃りOK

フィリップス 9000シリーズs9031/26

amazon参考価格:28,621円

フィリップスはお肌にもっとも優しいブランドです。そのため深剃りはあまり得意ではありません。フィリップスのシェーバーは、ブラウンやパナソニックの往復の駆動方式とことなり回転式となります。

往復式は刃を押し当てて、ヒゲを引っ張りながら剃るという方式ですが、回転式は、肌をやさしくなでながらヒゲを剃るスタイルです。とにかく肌荒れしやすいという人におすすめです。

シェービング速度はパナソニックやブラウンよりも遅めです。尚、この9000シリーズは、フィリップスの従来の肌に優しいに加えて、輪郭検知テクノロジーとダブルVトラック刃を搭載しており、肌に優しいだけではなく、深剃りや高速シェービングがパワーアップしています。

他のブランドと比較した場合、圧倒的に肌に優しいのですが、深剃りの要素を盛り込んでいるこのシリーズは、他のシリーズよりもややあたりが強いです。超敏感肌の人は、7000シリーズをおすすめします。

特徴
  • ダブル V トラック刃 少ないストロークで最大で深剃り 30% *1 アップを実現
  • 8 方向可動ヘッド 輪郭検知ヘッドで顔や首のどんな凹凸にも超密着。
  • スマートクリーンシステム ボタンを押すだけでシェーバーの洗浄、乾燥、潤滑化、充電
  • スマートクリック(着脱式)トリマー 口ヒゲのお手入れやもみあげのトリミングに最適
  • ヒゲ密度感知システム
  • お風呂シェーブも可能
  • 本体丸洗い可能

まとめ

肌に優しく深剃りできる電気シェーバーを調査しました。電気シェーバーは、モデルチェンジで後継機種が出るころがもっとも買い時です。これだ!と思ったら、念のためブランドサイトを確認しておきましょう。「運命の1本」にあえるといいですね!

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【参考】

シェーバー”乗り換え“ユーザーたちのお悩み大調査! 買ったはいいけどイメージと違う…
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        PRTIMES

電気シェーバーと安全カミソリ使用者の肌は違う – フジテレビ商品研究所

電気シェーバーの調査 – マイボイスのアンケート

ラムダッシュ(パナソニック)公式HP

ブラウン公式HP

フィリップス公式HP

HITACHI公式HP

IZUMI公式HP