新型コロナの影響で、家族が一緒に過ごす時間が増えています。今月末には、首都圏の自粛要請は解除の運びですが、新しい生活様式として、今後もリモートワークが推奨されていく模様です。
今回の外出自粛要請中、「自宅にいるのに、夫が家事に非協力的、何もしない!」という声がちらほら聞こえてきました。
「自粛貴族(何もしない夫のこと)」というありがたくないネーミングまで登場。
コロナ離婚につなげないためにも、ここは積極的に家事に協力したいところです。実は、雑用をすることで、家庭が平和になることに加えてもっと良いことがあるのです!
座りっぱなしは喫煙と同じぐらいの体に悪い?
医学誌「American Journal of Epidemiology(疫学)」によると、病歴のない成人12万3,216人への14年間に及ぶ追跡調査を分析したところ、1日6時間を座って過ごす人は、座る時間が3時間未満の人に比べて死亡リスクが、男性は17%高い結果に。
1日当たり多少運動をすれば、死亡リスクが軽減する傾向にありますが、それでも帳消しになるものではありません。
一方、長時間座って過ごし、かつ運動や体を動かすことをしない人はさらに死亡リスクが高く、男性で48%との結果に。
座りっぱなしはなぜ悪い?
同研究を行ったAlpa Patel博士は、座っている時間が長いほどエネルギーの消費量が少なく、体重増加や肥満につながりやすい。
また、筋肉、特に脚の筋肉を動かさないと、さまざまなホルモンの分泌が変化し、トリグリセライド(中性脂肪)、コレステロールなど、心疾患やその他の疾患に影響があるとしています。
エコノミー症候群などは、この典型的な例でしょう。
1時間に2分歩いただけで死亡リスクは33%低下する
自宅で仕事をしていると、ほぼ丸1日座っているといっても過言ではありません。特に自宅だと、雑談する人もおらず、仕事がはかどる故につい座りっぱなしになるという人も多いのではないでしょうか。
ただし、座りっぱなしでも、少々動けば大丈夫です。ユタ大学の合同研究チームによると、座って過ごす1時間につき2分間を、立って軽く運動する時間に置き換えるだけで、ずっと座り続けていた人に比べ死亡リスクが33%も低下することが最近の研究でわかっています。
自分の部屋をちょこっと掃除をする、洗濯物をたたむなど、ちょっとした家事を仕事の合間にすることで、死亡リスクが低減し、健康につながります。
誰よりも長生きしたければ、率先して雑用を引き受けよう!
家庭内の家事もそうですが、今後は会社でも雑用は人任せにせず、気が付いたら、さっさと自分でやってしまいましょう。
ちょっとしたデスク周りのお掃除やファイルの整理、コピー用紙の補充、重要書類のシュレッダーなど、意外に席を立つチャンスはあります。
雑用を快く引き受けると、いつもさまざまな雑務をやっている女性達からの好感度は高くなること間違いありません。家庭内・仕事場も円満になり、さらにお金に代えられない健康までも手に入れることができます。
まとめ
以上、長時間のデスクワークにおける健康リスクについてご紹介しました。
妻から雑用をお願いされると「いや、俺仕事中なんで!」と思ってしまいがちですが、「健康の秘訣」と思えば、気持ちよく家事のお手伝いもできるのではないでしょうか。
忙しくても、座りぱなしには、十分気を付けてくださいね。
【参考】
※ Prolonged Leisure Time Spent Sitting in Relation to Cause-Specific Mortality in a Large US Cohort
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